IoTを導入した介護現場で働くメリットとは

介護の現場でIoT機器を導入した場合、センサー機器を利用者の居室に備えることで、居室の室温変化や利用者の転倒などを把握・防止できるようになります。こうしたセンサーは、動体探知能力を備えたものや、室温や湿度を測定できるものがあり、利用者の安全と快適な環境の確保に役立ちます。

介護職は、居室を巡回しなくても室温や湿度を把握できるほか、利用者が転倒したり他の部屋に移動したりしても直ちにセンサーから伝達されるため、安心して業務に専念できます。夜勤の際も、知らぬうちに利用者が徘徊したり、室温が変わって入居者が不快に感じたりする心配がぐっと抑えられます。そのため、夜勤では常時起きている必要性が低くなり、仮眠も可能になるでしょう。

センサー機器は、居室だけでなく、要介護者の身体に装着するものもあります。体温や心拍数といったバイタルサインを把握できるスマートウォッチのようなアイテムを要介護者に付けてもらえば、スタッフが毎日バイタルチェックをしなくても、健康管理できるのです。

さらに、腹部に超音波センサー機器を装着すれば、排泄のタイミングも予測可能です。排泄のタイミングがわかれば、適切な時にトイレ誘導できるため、失禁するリスクも減るでしょう。要介護者が恥ずかしい思いをすることもなく、介護職が衣類や寝具の洗濯をする手間も省けます。すると、業務に必要な介護職の数もIoT導入前より減らせる可能性が高まり、人手不足の解消につながります。介護職1人当たりの負担が著しく軽減され、働きやすい職場となるでしょう。IoTの導入が進む現場での仕事に興味がある方へのおすすめサイト⇒⇒IoTは介護の現場をどう変えるか